CEの求人よさそうなんだけど、残業が多いし休日もないとか……
ぶっちゃけどうなの?


確かにきつい仕事。しっかり会社を選ばないと辛い経験をします。
カスタマーエンジニア(CE)って今すごい求人数が多いんですよね。経験はないけど検討していて悩んでいる方多いのではないでしょうか。
今回の記事では
CE歴8年、異業界への転職経験もある筆者が、実際の経験を基に、なぜCEはきついと言われるか解説していきます。
ぶっちゃけた話、CEはきつい?


CEは装置の知識や接客能力が身につくまではきつい仕事です。
トラブル対応はきつい業務
CEの主な仕事は「コール対応」「トラブル対応(修理)」「点検」の3つ。会社によっては納品や見積、さらには営業活動なんかもやります。
筆者の前職ではこれに加えて契約業務などもやっていて、日本の判子文化を恨む毎日でした(笑)
中でもしんどい業務は「トラブル対応」です。


トラブル対応はマイナスイメージから入ることが多いです
装置が壊れてしまった要因は「壊した」「経年劣化」「装置不良」「勘違い」が主な原因です。お客様は「装置が悪い」という主張が多いです。
つまり、お客様がネガティブな感情を抱いているところからスタートし、これをプラスに持っていく仕事なんです。
あとは……


お金は出せません!お金がかからない範囲で何とかしてください!
ちゃんと客からは金貰ってね?
あ、でも蔑ろにして印象悪くするのはダメだよ?


こういった無理難題を言われ、顧客と会社との板挟み状態になってしまいます。これもCEのきついところのひとつと言えます。
ただし、しっかり対応し続け、信用を得ることができれば、トラブル対応であっても顧客からきついことを言われなくなります。直接顧客と接することは当然苦労することは多いですが、かなりやりがいのある仕事です。


お客様から直接「ありがとう」と言っていただけるので頑張れます!
大きなトラブルを乗り越えた時は達成感があります!
急な呼び出しは会社や業界次第
CEが休日出勤や残業が多いと言われる理由は「急な呼び出し」があるからです。これは先ほど説明したトラブル対応になります。
ただし、この対応を強いられるにはいくつか条件があり、筆者も転職前は対応しなければならない環境でしたが、現在は対応しなくても問題ありません。


これからCEを目指す人には、後悔しない為にも絶対に抑えておきたいポイントをご紹介します!
- BtoBでも一般人向けの装置を扱う業界
- 保守契約を結んでいる
- 人手が足りない、少数精鋭が謳い文句であること
BtoBでも一般人向けの装置を扱う業界
BtoBでも一般人向けの装置を扱う業界はより一層に呼び出しが多くなります。
エスカレーターやエレベーター等のビルシステムや医療機器業界が良い例です。人がいる時間は作業ができませんので、土日対応や夜間対応が多くなり、人の生死にかかわるのでトラブルがあった場合は緊急呼び出しも多くなります。
企業間の付き合いですし、ライバル企業も多いため、作業も断れないことが多いです。
保守契約を結んでいる
保守契約を結んでいる場合は、毎回休みの日にトラブルがあるわけではないので、何もないかもしれないところに人を配置するような措置は基本しません。企業としては必要ない人件費は削減したいからです。
結果、担当顧客を持っていると自分の携帯に直接かかってきて呼び出しされるというわけですね。
保守契約の中には”問題発生から24時間以内には対応する”などの内容が記載されており、対応できなかったら企業としての信頼が落ち、違約金も発生してしまうため、対応しないわけにはいきません。
ただし、保守体制がしっかり整っている場合は例外です。なぜなら、夜間対応担当者や休日対応担当者がいるからです。企業によっては当番制であったり、派遣社員を雇っていたり様々です。
人手が足りない、少数精鋭が謳い文句であること
人手が必要な職種なのに少数精鋭であれば、休日、夜間対応担当はいません。
また、仕事の無い暇な日を作りたくないので、基本平日は予定を入れています。このため、緊急対応が入ると夜間や土日に対応せざるを得なくなります。
筆者の前職の場合は、1か月に2日程度は事務作業をできるように日程調整をしていましたが、緊急連絡が入るとその事務作業をする予定だった日が潰れ、土日に事務作業のために出社していました。
残業時間としては45時間を年6回、80時間を年6回。更にサービス残業もしていました。


地方担当者が私一人だったので、誰にもお願いできないんです。
少なくとも人手がいれば休みは取れますので、ワークライフバランスを重視する筆者としては、少数精鋭である企業のCEは絶対におすすめできません。
特に全国に拠点はあるけど、その拠点には1人か2人しか担当者がいない会社は筆者のような状況に陥りがちですので注意しましょう。
最後に
やりがいがある仕事ですし、メカいじりが好きで人とも接していたい人や日々新しい環境で仕事をしたい人には天職と言えると思います。
商品を売ったあとの保守やメンテナンスでお金を稼ぐことに重点を置く企業も多く、どんどん良い方向へ向かっている職種です。
事故を起こすと企業のマイナスイメージにつながりますので、労働災害を起こらないように業務改善系の取り組みも多く、ハラスメントは大問題になるため、お客様からの理不尽も減っているように思います。
ただ、現状としては”良くなっている途中”であると言えます。
同じCEでも業界や会社によってかなり環境が変わってしまうので、これからCEになりたいという方は後悔しないようにしっかり見極めましょう。